会長のつぶやき その5

最 近 思 う 事

 このところ、話題はいつも新型コロナウイルス。
 どこに行っても、「東京は○○人出たようだね。」「宮城は○○人出たようだ。」なんていう話で変に盛り上がる。これでいいんだろうか?とふと考える。「早くワクチンができればなぁ」なんて言葉も多い。「ワクチンできればここまでの危機感は無くなるよね。」との声も聞こえてくる。
 果たしてそうだろうか?あの地獄絵のような震災を経験している者としてみれば、これもある意味災害と捉えるべきかと思う。あの時、私たちはどうしたかを振り返って考えると、生きるために最大の努力をしていたのではないかと思う。食事もままならぬ、水もない、電気もない、風呂にも入れない、ガソリンもなく移動手段も無い等、無い無い尽くしの中、生きる術を、知恵を絞り、節制し、自粛をして今日があるのではないかと考える。その地獄を経験した私たちが、ちょっとの我慢がなぜできないのか、そこが私の理解できないところである。いつになるかわからないが、少しの我慢がいつもの生活に戻る手法ではないのではないだろうか。マスク、手洗い、うがい、これは当たり前のこと、それすら忘れている者もいる。このマスク、手洗い、うがいがどの程度の予防になるかは別として、やれる事の最低限はやりましょう。そして少しの我慢これが大事だと思う。
 この災害は、いずれ時間が解決します。空に虹がかかるその時を楽しみに、歩んでいきましょう。