会長のつぶやき24

 早いもので、11月に入りました。私だけかもしれませんが、年々、時の経過が早くなっていると感じます。一般的に歳を重ねると一年は早いと言われますが、私はそうとは簡単には思えませんでした。これには必ず理由があるのではとその時は感じました。

 先日、私の体育会の先輩に偶然会議でご一緒する機会がありました。その際、私は同じように、「最近というか年々時間の経過が加速度的に早く感じませんか?」と聞いてみました。そうしたところ、やはり、「歳を取ればそう感じるものだよ。」と軽く流されました。ちょうどその時、側にいた女性の方が、私に、「早く感じるのはちゃんとした理由があるのですよ。」と話しかけられました。私は、その理由が聞きたいという一心で、なぜなのですか?と尋ねてみました。そうしたところこの女性の方は、「体感時間がそうさせているのです。」と答えました。体感時間という私は初めて聞く言葉に首を簡単には縦に振ることができず、図々しくも、詳しく教えていただけませんか?とまた聞く始末、恥も外聞もなく説明を聞きました。そうしたところ、この状況、いわゆる1年が早く感じる事ですが、この事を「ジャネーの法則」というらしいことがわかりました。その「ジャネーの法則」に関してさらに聞きますと、歳をとるにつれて、自分の人生における1年の比率が小さくなるため、体感としては1年が短く、時間が早く過ぎるということなんです。と説明していただきました。簡単にいうと、1歳の人間は、365/1  つまり体感時間365日が一年ということになりますが、例えば私、365/62ということになり、体感時間約6日が一年という計算になります。こう計算式で表されますと、明瞭にわかりました。1歳の人間の365日と62歳の365日では比率にすると60倍以上早く感じるということです。これをみて分かるように、年々時間が早く感じるのは、年齢もやはり関係があったということになります。では、この「ジャネーの法則」を止めることはできないのか、そのことに関しても聞いてみた。そうしたら、「それは、夢とか目標を持って、常にチャレンジし続けることが、ジャネーの法則を打破する1番の特効薬だと思いますよ、たくさんの趣味を持つこともいいですね。」と、にこやかにおしゃっていました。久しぶりに心に響きました。私も明日から新たなものにチャレンジしてみようと思う貴重な時間でした。

 皆様も、「ジャネーの法則」を受け止めるのではなく、打破していきましょう。全ては自分のために。  

       仙台東地区安全運転管理者事業主会会長 井上 環