会長のつぶやき19

過去を変えられる?

 先日、とある会社の役員の方と話をする機会がありました。その時の話をかいつまんでお話ししたと思います。

 当然話は、現在の情勢についての話。会社の話し、そしてプライベートな話と続いたのですが、彼曰く、「若い時からしんどいことやって来て、まだそのしんどいのが続いているんだ、毎日が辛くて。早く役目を終えたいよ。」こんな話でした。簡単に言えば、過去が悪い。そしてその過去が自分をネガティブにさせる。とでも言いたいのだろう。ですので私は、こう言いました。「辛ければ辞めればいかがですか?」言葉は返って来ませんでした。結局、話はここで終了。私は、人それぞれに考えがありますので、それに対して批判はしませんが、対局的な人の話もたくさん聞いているので、この人はこの程度の人なんだな、と割り切りました。
 対局的な人の話とは、例えば、「昔こんなつらいことがあったけど、あれはあれで楽しかったし、いい勉強になったね。とにかく忙しかったし大変だった。今思えば楽しかったね。」
 こんな感じで話をしていました。後者は現在順調、業績が伸びている会社の役員さんです。この方は、やはり今ポジティブに動いており、若々しい。今が順調であれば、過去を美化できる、と私は思う。逆に、過去のせいにして今を生きている人間は、そうはできない。過去を美化するためには、今ポジティブに動かなければできない。もし、ネガティブな過去を美化するのであれば、まず、スタートスイッチを押すことが大切。過去を変えるスイッチはないが、 スタートスイッチは何回でも押せます。今を充実させるためにて押してみてはいかがですか。

                      仙台東地区安全運転管理者事業主会
                         会長  井上 環